「なぜなぜ分析」

その他

「なぜなぜ分析」していますか?
「なぜ五回」を繰り返し、失敗を分析→再発防止。
検索しますとたくさん出てきます。知っておいて損はないです。

製造業では改善ツールとして、有名です。
「天下のトヨタさんがやってるから」と製造業で導入することも多いです。

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「なぜなぜ」は失敗することも多い

しかし、導入失敗も多いです。

かくいう私も設計開発での品質向上のため、やっていました。「やらされていた」が正しいです。
月に一度は失敗対策を作り上げていました。
最初こそ新鮮でしたが、最後には解決策も含めて、「意味ない」と思うところが出てきました。


「ミスをゼロにすることはできない」という「本質」があるからです。
しかし、いったん始まると
「解決策を何か作らないと終われない」
「無理な解決策はクビをしめる」
「穴があると終われない」と延々と続きます。

「失敗の本質」という高尚な感じもよくないです。
関わる人が増えれば増えるほど、「禅問答」化してきます。
納得いかない人がでてくるのです。
しかも悪いことに、日本人の体質なんですかね、「禅問答」が好きなんですね。

「できないのかもしれないけど、真の問題は○○だよね。そこまで考えるのが大事なんじゃないか」という人が出てくるのです。
『できないのかもしれないけど』というのがミソですね。

現場は『できない』ことを考えたくないので、結局、別の何かにすり替えるしかないのです。
最後に「やっても意味ないよね」になるわけです。

ここまで否定してきましたが、半分体験談なので、一般化はできません。

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「なぜなぜ分析」のメリット!

ここまで否定しておいてなんですが、「なぜなぜ分析」には当然ながらメリットもあります。

グループワークのツールの一つとして優秀です。
「問題」を共有し、考えること、忌憚なく意見を出しあうこと、これらは強い組織に必要な要素です

「問題」の共有、できているでしょうか?
ホワイトボードも使わず、理解してない言葉の空中戦になっていませんか?
考える人、意見を出す人が10人中3人程度になってないですか?
いかに効率的な会議を作り上げていくか、というトレーニングになります。
ブレインストーミングに似ていながら、「論理の一貫性」を作る、高度な作業でもあります

是非、「こういうところに注意」という「失敗」パタンを意識しながら、やってみることをお勧めします。
「なぜなぜ分析」が現場で真に考えた結果出てきているのであれば、真の改善につながると思います。
そして改善サイクルが根付く組織が強いのはいうまでもありません。

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まずはやってみませんか

一年くらいやってみて、「合う」「合わない」を考えてみましょう。
どちらにしても分析力、論理構成力、が向上します。
どんな分野でも生かせる汎用的な力です。