「マネージメント」って何だろ?

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マネージメントとは?

日頃思っていることを結論ないままに書いてみるのもいいかなと思い、書いてみます。
「マネージメント」という言葉から私が考えるミッションは以下です。
・プロジェクトの遂行
・部下の育成、モチベーション管理
・他部門との全体最適

「まあそうだろうな」というところでしょう。
「部下の育成」には新人だけでなく、「モチベーション管理」もあるでしょう。
「気持ちよく」働いてもらいたいわけです。

しかし、もう一つのミッションとして、「プロジェクトの遂行」というものがあります。
ビジネスである限り、「部下の育成」よりも上位概念です。

私が長年やってきた「組込みソフトウェア」の世界でいうと、「常時リソース不足」な中で「日程厳守」です。
「プロジェクトマネジメント」なんていう方法論もありますが、新規開発を行う限り、きれいにはいきません。
そうすると、「気持ちよく働く」なんてものは「終わってから」の世界です。

不具合でリリースが遅れそうなものなら、当事者が「今日中には」と苦しんでも「遅いっ。AM10時前には報告して」とか「土日でリカバリする計画」「夏休み/年末休みは申し訳ないが」と平気でマネジメントするわけです。
モノづくりの世界に関わらず、営業でもなんでも似たようなことはあるのではないでしょうか。

多くの場合、「リソース不足を調整する」という一番マネージメントっぽいことの「権限がない」、というのも特徴です。
多くの部門においては、正直なところ、相反すると思います。
「心理的安全性」や「理想の上司」なんかが「どこの世界の話?」となります。
どこかで「嫌われようが腹をくくるしかない」という判断もあります。
なぜなら、ミッションの優先度の問題だからです。

教科書的には「メンタルダウンだけは駄目」となりますが、それが発生するまでは「タラれば」話でしかありません。
「壊れるかもしれないからアクセルは踏むな」とはなりません。
大手にはいる産業医さんも「残業禁止」なんか言わないです。
なんだかわかっている風にハンドリングするんですね。
こわいですね。

この際、マネージメントとは短期的には「プロジェクトの遂行のこと」と定義してもいい気がします。「育成」「モチベーション管理」はもう少し長期的な時間軸のことだと考えています。
「面談」や「仕事のアサイン」「文化醸成」など。

マネージャになりたての頃は、「理想の上司」を考え、どちらかというと「部下の育成」をメインに考えるかもしれません。
しかし、実際のところ、そんなものよりも、「遂行する権限を使う」という方が実際のところのように思います。

「マネージメント」という言葉を便利に、テキトーに使いすぎているのかもしれませんね。