「モチベート」しなくても何とかなる説

その他

10人程度が参加する会議はかなりの確立で「生産性」が低いですね。
60分あるとしたら、自分にかかわりがあるパートが5分とか。
下手したら0秒ということもありませんか?
かなり、前向きな人でないと、60分を実りあるものにすることは難しいですよね。
だって「関係0ではないけど、ほぼ関係ない」から。

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「関係ない」癖がついてくる

問題は、何年もこのような会議に出ていて、この癖がつくこと。
この癖がつくと「関係ある」のに「関係ない」かのようにとらえてしまうことです。
「今あなたに聞いてるんだけど。話聞いてた?」という感じになってきます。
変化のない、「定型化した内容」であればそれでも成立するかもしれません。

しかし、「頭脳労働」的なものであると、けっこう問題が出てきますね。
10割話したことが下の方では2割くらいしか伝わってない。

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情報が抜け落ちていく

モノづくりだと、以下のようなことです。
「この日程とか仕様に合わせるように、各部門ですりあわせてこ~い」
という話に対して、びっくりするくらい齟齬が出てきます。
部門長」会議→「部門内」会議→「各担当間」の打ち合わせ
どんどん、話が抜け落ちていきます。

一番真面目なのが「各担当間」の打ち合わせじゃないですかね。
当事者ですから。
間で情報が抜け落ちてるので、一斉に出そろったときには、かなりまずい状況。

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「温度感」が伝わらない

緊急度、重要度、といった「温度感」はまったく伝わらないですね。
「来週中だけど前倒せ」なのか、「できれば来週」なのか。「影響度」が大きいクリティカルパスの話なのか。
伝える側の熱意にも問題はあると思います。
淡々と伝えるのと、オーバーリアクション交えて伝えるのとでは、現場の「前倒し」度合いにも差が出ます。
「淡々」と「スマートに」やるのがポリシー人もいますからね。
「伝えましたよね」みたいに。

『できてます?』『伝わってます?』の念押しまでフォローしつこくやれよ。そこまでがあなたの役割だよ」と私だと思いますが。思うだけで言えない時もままありますね。
相手の「ど正論」もあるし、「文化の壁」「立場」もありますね。

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もしかしたら全体最適

しかし、最近気付きましたね。
「それでも何とかなってる!」「全体最適かも?」
こんなことを繰り返しながら25年以上も開発やってきました。

話は2割くらいの人しかわかってなくても、なぜか最終的にはうまくいく。
ねじこんで合わせている、といいますか。
「生産性」は最高とは思いません。せいぜい出力50%かもしれませんね。

改善の余地は大ありでしょう。

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モチベートできるものだろうか?

「ビジョン」に対して各人がモチベートされていることは、おそらく解決策なんだと思います。
しかし、そんなきれいごとが通じない場所「疲弊している」「部門間の負荷の差が大きすぎる」「専門性の代替がきかない」。
そんな組織は多くあります。
ワークライフバランスが「充実した部門」とそうでない部門が混在する企業は割とあります。
こういう「不公平感」を抱いているところで「モチベート」されるほど素直な人もいない、といいますか。

ものを作る現場って、優秀な人、プライドが高い人も多いです。
どちらかというと、「そういうのは騙された感で嫌」みたいな人も多いです。

「ファシリテーション」「ロジカルシンキング」「コーチング」「心理的安全性」という風に、キーワードは移り変わってきました。
「効果」はあると思います。

しかし、「会議」からの情報の抜け落ち、これはいつまでたっても変わりませんね。
私が若いころから実は変わらんな、難しいな、というのが実感するところです。