ビジョン ありますか?

その他
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組織には「ビジョン」が必要

「○○で社会に貢献する」
「○○でNo.1になる」
「社員を大切にする」

といったことです。
聞いたことありますよね。

これらは「企業理念」「ビジョン」「運営方針」といった言葉で語られることもあります。
いったん「ビジョン」とまとめてしまいます。

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ビジョンで大事なことは二つ

「ビジョン」で大事なことは二つだと私は思います。
「何を社業とするか」という「ドメイン定義」
「どう成長させたいか」という「運営方針」
この二つです。

まず、ドメイン定義。
ドメイン定義は、「社業」を定義するものですね。

例えば、企業ドメインが「IT」としましょうか。
そうすると、事業ドメインには「クラウドサービス事業」「ソフトウェア開発請負事業」「ITコンサルティング事業」といったものが並びますね。

こういったドメイン定義がしっかり定義されてないとどうなるでしょう?

大企業だと、事業自体が大きいですから、バラバラにリソースを分散してしまったり、自社の中で競合、カニバリズムが発生したりします。大手家電メーカーが迷走してしまったなあ、という例を想像すればよいと思います。

また、教科書でよく例にあがる「鉄道を『輸送サービス』ととらえず『鉄道業』と考えたために自動車に後れを取った」という話は示唆に富みます。

ドメイン定義は「誰に」「何を」提供するか、といったマーケティング要素が入ります。
どんな業態であってもこの辺りは大事ですね。

しかし、中小企業では、ドメイン定義を巡ってあまり迷走することはないのではないか、と思います。先祖代々の社業を完全に転換するときはあると思いますが。例えば文具屋からITへ、など。
どの範囲で戦うか、しっかり考えることが大事ですね。

しかし、私の体感で、中小企業では、「事業ドメイン」を考えるリソースがない場合が多いです。
いつまでも事業が育たない、こういう例は目にします。

そこで、大事なのが次です。

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「どう成長させたいか」が大事

「どう成長させたいか」の方針が大事です。

よくあることですが、5人くらいでスタートアップしたとします。その後、徐々に仕事が忙しくなり、人を増やす、この繰り返しで100人規模。これが、事業ドメインが育たない例です。

「どう成長させたいか」の「運営方針」がないため迷走します。
「第一フェーズで50人の事業規模までにしたい。第二フェーズでは100人にする」とか「3年目で次の事業を育てる」といった「ビジョン」が必要です。

別に大きくすることが正義とは限りません。
「会社は大きくせず、社員の一人当たりの利益率を上げる」というのもありだと思います。
私の知る会社では「一つのバスに乗るくらいがいい」という会社もありました。

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「方針」があると組織体制の整備しやすい

管理職体制、役割定義、さらには採用方針、育成方針ができあがります。
収益や内部留保に関する考え方も明確になってきます。

組織を作れば「成長させる」ビジョンは達成できます。
事業ドメイン定義はこの整備ができた次の段階、もしくは同期します。

ロジックの順番として、まずは「どう成長させたいか」の「運営方針」が先にあったほうが分かりやすいと思います。もちろん、「大きくしない」というのもありです。
そこが明確にならないと、仕事量と人の量のコントロールが効かなくなります。

「ビジョン」を作り、組織を育てましょう。