
CSAとは
CSAは「Community Supported Agriculture」の略で、農家と地域住民が連携して営農する手法です。
概念的には、消費者が農の恵みとともにリスクを共有というものですが、その形態は多様です。
学術的な経緯は下記を参照するのがよいと思います。
CSA(地域支援型農業)導入の手引き | 農研機構 (naro.go.jp)
CSAのポイント
多様性の分類はさておき、以下がポイントになるかと思います。
・会員制で「前払い」方式。
・多くの場合、メンバーは収穫参加などのボランティア/特典がある。
・出荷場(ピックアップポイント)で収穫物を受け取る。
収穫参加はどのようにする?
ピックアップとはどのようにする?
というところは実際には現実に合わせて具体的に考える必要があります。
生産者側の手間も大きく変わることになります。
立ち上げ時には当然色々と考える必要が出るでしょう。
コミュニティの可能性
「消費者向けのサービス」として考えると「出荷場」まで足を運んでもらう、という行為はハードルが高いものです。
実際、都市部または都市近郊でないと成立しづらい、という可能性は否定できません。
しかし、都市部まで一時間、という場所であるならば、考えてみる余地は一気に高まるのではないでしょうか?
「足を運ばせる」ことのハードルを払拭する考えとして、「『ものを売るサービス』ではない」という考え方もあります。
「収穫体験」などを通した「農」を通した生産者とのつながり、就農体験、灌漑体験をした者同士の気付きや感動を共有してもらう「『ことを売る』サービス」です。
そこにファンやコミュニティの誕生する可能性がありますし、一過性で終わらない定期的な仕組みも考えどころです。
もちろん、運営面ではよいことばかりではないでしょう。
成功すれば生産者にとって大きなメリットです。
形にとらわれないCSA
「農業のリスクを共有してもらう」「労働力を提供してもらう」という概念よりも、それぞれの形に合わせたつながり、コミュニティを作り上げる、という考え方の方がよいでしょう。
この仕組みは必然的に近郊の方が集まりますから、結果的に「地産地消」にもつながります。
会員制の前には、定期的な直売開催など、段階的に認知度をあげていくトライの積み重ねも有効です。
「相手が何を求めているか?」という観点は常に必要です。
無理せずにコミュニティを作り上げる、という考えは若手の就農者にとっても魅力的にうつるのではないでしょうか。
実際の話、「農を取り巻く環境」や「社会的意義」を考え、気付きを与えてくれる方が多いです。
きっと魅力的なコミュニティを作り上げることができるのではないでしょうか?
※ご相談はお気軽に。
コメント