6次産業化は失敗か?

農業
3J1Dは失敗例か?
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3J1Dは失敗例か?

6次産業の失敗例として、3J1Dがしばしば挙げられる。
「ジュース」「ジェラート」「ジャム」が3J。
「ドレッシング」が1D。
なぜ失敗するか?
「差別化が難しい」ということが原因だとされています。


しかし、「3J1Dは失敗するから手を出さない」は非常に短絡的です。
「差別化が難しい」のではなく「差別化していない」のではないでしょうか?

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「作ってみた」「置いてみた」で成功する?

「外部にすべて委託したジャム」を「直販所にとりあえずおいてみた」ら売れ行きが悪かった
他の製品に埋没してしまった。
こんなことは容易に想像できます。

これは「作ってみた」「置いてみた」に過ぎません。
「差別化していない」のです。
「トライ」が不足です
家電製品で「テレビ」や「イヤフォン」などで、「作ってみた」「おいてみた」はありませんよね?

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マネ(模倣)でなく戦略が必要

競合/市場ニーズなどの「外部環境」、「独自性」など「内部の強み」、誰をターゲットに流通/プロモーションするか?といった調査が必ず必要です。
家電製品は畑違いかもですが、必要なエッセンスを取り込む必要があります。
ディズニーランドなどテーマパークであっても全く同じ構造です。

「よそがジャムをやっているから、うちもジャムをやろう」=「新規参入」「競合」です。
模倣で行けるのは「市場の大きな伸びしろがある」か「競合に勝てる」場合だけです。
方法論なしに「単なるマネ(模倣)」では、「先駆者」に勝つことは難しいものとなります。

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4Pと3Cでマネ(模倣)から抜けだす

マーケティングの基本として「4P」「3C」というものがあります。
是非取り入れるべきです。

4Pとは

  • Product:製品
  • Price:価格
  • Place:どこで売るか?
  • Promotion:広告/宣伝

それぞれについて、3Cの観点と組み合わせることで深く考えることができます。

Customer:顧客はだれか?
Company:自社の強みは何か?
Competitor:競合は?

どうでしょう?
「作った」「置いてみた」+αが必要ですよね?

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マーケティングは小さなトライの積み重ね

「作った」「置いてみた」自体は実は大事です。
「想定したターゲットはあっているか?」は実際のところ、やってみないことには分かりません。
アンケート調査を取り入れてみたり、季節性、相性の良い製品なども見極める必要があります。
その結果、「ラインナップ」「パッケージ」「価格帯」「セット販売」と様々な工夫ができるようになります。

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6次産業化の「掛け声」「専門家」の功罪

このような「マネする」「作ってみた」「置いてみた」はひとつは「6次産業化」という掛け声や「専門家」の功罪もあると思います。
工夫なしの「模倣しあい」では「あるかどうかもわからない市場」に「競合を増やす」だけの結果に終わりかねません。

「専門家」と呼ばれる人々の知識/助言不足ということもあり得ます。
「資金繰り」や「農業」の専門家も必要でしょうが、+αで「マーケティング」や「小売り」の知見/助言がなければ、6次産業は難しいものです。

「小さなトライ戦略」という本質からは、「大きな投資」よりも「小さな投資を繰り返す」という方が大事です。
補助金などが出ると、ついつい大きな投資をして「これで大丈夫」と思いがちですが注意が必要です。
「模倣だけでは勝てない!」それが6次産業の本質です。

※お気軽にご相談下さい。

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