部下を呼び捨て(その2)

その他

「部下を呼び捨て」。
以前も書いたところ、一番記事としては読まれているので、違う角度で書いてみようと思います。

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呼び捨てが成立するか

「呼び捨て」は「緊密性」「親密性」をベースとした言葉です。
なので、こういう関係性があれば大丈夫。
例えば部活や友達関係ですよね。
これは、成立します。

あとは、上下の厳しさが求められる特殊な風土、組織ですよね。
これも成立するでしょう。

けれども、「創意工夫」が必要な場合、あるいは「普通一般のオフィスワーク」。
なかなか向かないパタンが多いです。
でも、理解してないまま「呼び捨て」スタイルを使ってる方も多い。
「飲みにもいかない」「話が合うわけでもない」。
そんな間柄では成立しないものです。
単に年齢上の関係では成立しない。

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情報の非対称性を生みやすい

信頼関係がない呼び捨てでは、「情報の非対称性」を生みやすい。これがまずいです。
当然、上で偉そうに言う以上、見えてる景色は違うことがあります。
上が聞きたいのは、優先順位として「個人の困ってること」でなく「プロジェクト全体に与える影響」だったりします。
この辺りが、なかなかかみ合わない。
「呼び捨て」はこの非対称性を加速させるところがあります。

ついつい「そういうこと聞いてんじゃないよ!」「さっき、こういったよね!」みたいな問い詰める発言が出てしまいがちです。こういう発言をしている場合は、本人の中でも「スジ」が通ってなかったり「ループ」になってることが多い。
「腹を割ってる」つもりかもしれないですが、「呼び捨て関係」に至ってないのに「呼び捨て」を始めると、引き出せるものはありません。
別の言葉で言うと部下の「萎縮」です。あるいはパワハラ。
この辺りの感触が高校生、新入社員研修で止まってる方もいるなあ、というのが組織人をみてて思うことです。

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組織の規模

「分かってるよね?」という以心伝心が通用しなくなる規模、部活でいう1チームレベルの人数以上に組織が大きくなると「呼び捨て」は辞めた方がよい、と私は考えています。
なぜなら「親密感」を作り上げることは難しいからです。
飲み会やイベントなどで仕組みを作ろうとしても無理が出てきますし、好影響ばかりとはいえません。

別にプライベートコミで仲の良い同士ではお好きにとは思いますが。
一度このあたりのことを見直すのも組織の活性化には必要かと思います。

※ご相談はお気軽に。

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