「従業員がなかなか育たない」「部下のやる気が感じられない」
そんな悩みを抱える上司・経営者は多いのではないでしょうか。
社員のモチベーションや成長を促すには、「給与」や「制度」だけでは不十分。
本当に大切なのは、部下が“自分ごと化”して行動できるかどうかです。
この記事では、社員を“家族”のように大切にしつつも、組織の中で責任と成長をどう共有していくか。
そのカギとなる「声かけ」と「上司自身の成長」について解説します。
雇用には責任が伴う。だからこそ「成長してもらう」必要がある
企業にとって、社員は「一度雇ったら守るべき存在」です。
しかし、保護と甘やかしは違います。
仕事を任せる以上、一定のアウトプットが求められるのは当然。
成長を諦められては、チーム全体に悪影響が及びます。
社員が成長しない原因の一つは「当事者意識の欠如」
よくあるのが「給与が出るからとりあえず働く」という受け身の姿勢。
これは、「受験で落ちてもいいや」と勉強しない受験生のようなものです。
社員自身が目の前の課題を“自分ごと”として捉えない限り、成長も成果も望めません。
部下のやる気を引き出す「声かけ」が有効な理由
人は「あなたに期待しているよ」というメッセージを受けると、自然と前向きに動こうとします。
部下が自分ごと化するための第一歩は、上司からの声かけです。
しかし、ただの思いつきで声をかけても響きません。
タイミング、言葉の選び方、相手の状態の把握――そこには「技術」が必要です。
上司の声かけには自己研鑽が必要
良い声かけをするには、上司自身の成長が欠かせません。
- ビジネススキルだけでなく、
- 心理学・哲学・歴史といった「教養」
- 人の感情に寄り添う「マインド」
こうした引き出しがあることで、部下にとって価値のある言葉が生まれます。
つまり、「声かけ」とは上司の人間力の反映でもあるのです。
驚くかもしれませんが「リーダーシップ適正」を持つ人間はごく少数です。
ある調査によると20人に一人程度といわれます。
これは、過去ご自分の学校生活を振り返ってもわかるのではないでしょうか。
また、そのリーダーが常にフェアな人か?
ということであるとさらに減るのではないでしょうか?
だからこそ「学び」が大事なのです。
「壊れてもいい関係」ではなく「支え合う家族的関係」へ
時に、「部下は使い捨て」「壊れても補充すればいい」という冷たい関係性も見受けられます。
これは一時的には効率的かもしれませんが、長期的に見れば組織の崩壊を招きます。
理想は、「お互いが責任を持って成長し合う、信頼のある家族的な関係」です。
まとめ:社員の“自分ごと化”が、組織を変える
社員の成長が止まっていると感じたら、まずはこう問いかけてみてください。
「部下は、自分の仕事を本当に“自分ごと”として捉えているだろうか?」
そして次に自分自身に問いかけてください。
「自分は、部下が成長できるような声かけができているだろうか?」
成長し合う組織には、信頼・対話・教養が不可欠です。
それを育てるのは、日々の“声かけ”から。
そして、それを支えるのは、上司自身の不断の学びなのです。
ご相談はお気軽に。
必要に応じてセミナー承ります。
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