「P」は「仮説」?
「PDCA」の「P」には「目標」と「行動計画」の二つがありますよね、という話を書きましたね。
どの「大学に行く」が目標であり、「合格するための計画」が「行動計画」ですよね、と。
そしたら「仮説」という考えもあるよね、と。
「Pとは何ぞや?」というところが言葉のややこしいところですね。
「どの大学にする」
「合格するための計画」
ここに上記の二つに対して「とりあえず仮説的に」という概念も入る。
一人の中で完結してればいいんですが、「組織単位」となるとなかなか難しくなります。
開発だと、新しい「開発手法」を取り入れる、というようなときは「仮説」的かと思います。
ウォーターフォールから、オブジェクト指向、プラットフォーム戦略みたいな感じで。
「やったらうまくいくんじゃないか?」「まずやってみて考えよう!」
「DO」から始まる時もある
「仮説」的にやってみるんだから、とアバウトに計画を立てるのも現実的ではありません。
「どんぶり計画」でやると「実行」も「チェック」も出来ず、「混乱」しかうまないわけです。
しかし「前向きに取り入れる」という時はかなり「どんぶり計画」であることも事実。
先ほどの開発手法なんかは、「とにかく流行りだから取り入れるぞ」ぐらいの感じもあります。
「DO」が先にあり、「P」はほぼないんですね。
極端な話、「計画」というものはすべて「仮説」にすぎないと思うわけです。
「仮説」に過ぎないけども、頭を絞れる限り絞ってみる。
しかし、「どこまでいっても仮説」なのだから「DO」にはいつか以降した方がいいわけです。
「仮説」的に、
「プラットフォーム戦略では、品質も上がり、日程にもメリットがあるはずだ」と実施してみる。
「やったものの、当初の目論見通りにはいってない」という結果が出る。
ここで「Check」ができたから「次のAction」「改善」へと考えるのが健全なPDCA。
現場のフィードバックが必要
「Do」から始めるPDCAもあっていいとおもいますね。
ただ、その場合は、チェックをきちんとして、次のアクションに活かすべきです。
組織というものは「やったからには成果を言うしかない」という変な病を持ってたりします。
「総括報告は前向きに」という変な文化があったりもします。
これでは健全なPDCAは動きません。
「仮説」に過ぎないことをきちんと検証しないといけません。
「現場のフィードバック」です。
PDCAの「DO」で思考停止した状態では「何が何でもやりぬく」となりがちです。
素早くPDCAを回すには「計画は仮説にすぎない」という観点も大事です。
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