6次産業の注意点?

農業
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付加価値をつけるというけども

「六次産業化は本当に儲かるのか?」という根本のところです。
「付加価値をつけ」て利益を出す、というのが6次産業の考え方です。
これは何のサービスにもいえることなので「大枠は正しい」でしょう。
しかし、一見「真」にみえることが「自社にあてはまるのか?」ということは置かれた経営状況ごとに考える必要があります。例えば、以下のことを考える必要があります。

  • コスト構造
  • 市場
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付加価値 > コスト

まず、コスト構造です。
単純な話ですが、意外と見えてないものです。
「原料」、例えば「イチゴ」を「加工」して販売することは、「イチゴ自体」を売ることに対して「コスト」がかかります
その内訳は、加工に関わる人件費、設備、パッケージ、販促などになります。
はたして「利益>コスト」の関係を作り上げることが可能でしょうか?

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大手メーカーと異なる点

「大手メーカー」は「大量仕入れ」で安く原料を仕入れることができます。
「大量に仕入れる体力」や「販路」を持っています。
そもそもが「加工品」特化なわけで、そのためのリソースを持っています。

一方で、一次産業の担い手では最初からそのリソースを確保しているわけではありません。
そのため、設備や人などに新たな投資が必要になります。
これは無視してはいけない点です。

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イチゴジャムを一つ < イチゴを二パック?

イチゴが例えば、500円だとします。
イチゴジャムはいくらになるでしょうか?仮に500円だとします。
すると、コスト構造からしてジャムよりも、イチゴを売った方が利幅は良いことになります。
ジャムの方が「新たな投資+加工コスト」があるからです。
そこで、「イチゴジャムを1000円の値付けにすれば」という考えになりますね。
しかし、これも「投資がない分」イチゴを二パック売った方がさらにコスト的に有利では?
となります。

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市場が求めているか?

「市場のニーズにマッチしているか」という根本の話もあります。
仮に、「イチゴを売るのが難しい」から「加工」する、と考えたとします。
しかし、「イチゴパックを二つ売ることが難しい環境で、イチゴジャムを売ることができるのか?」という疑問が出ます。
具体的には、「直売所」で1000円のイチゴジャムをどう売るか?
イチゴを二パック売るよりも難しいでしょう。
「原料」に対する訴求、例えば「添加物がないこと」や「果肉がごろごろ」など「ほんもの」であること、等々の訴求に工夫も必要です。

「根本的な問い」はいつも卸している「直売所」にそのニーズがあるか?です。
継続的なニーズなければ、投資回収は難しくなります。
仮にニーズがなければ、そのニーズがある場所=「販路を探索する必要」があります。
ここにまたリソースを割く必要があります。
状況によりますが簡単なものではないことが多いでしょう。

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