「SNSはもう意味ない」と感じたことはありませんか?
「SNSで集客しよう」と始めてみたものの…
- 投稿しても反応がない
- ネタが思いつかない
- 担当者のモチベーションが続かない
こんな経験、ありませんか?
実はこれ、中小企業にとって非常にありがちな課題です。
特に社内に専門人材がいない場合、続けるだけで精一杯になります。
本記事では、SNS運用がうまくいかない理由を5つに整理しながら、
どうすれば「続くSNS」に変えられるか? まで解説します。
理由①|目的が曖昧で「投稿ネタ」に迷う
「とりあえずやってみよう」とSNSを始めた場合、
多くが「今日、何を投稿する?」で毎回つまずきます。
これは、そもそもの運用目的がはっきりしていないからです。
- 認知拡大をしたいのか?
- 見込み客の信頼を得たいのか?
- 採用につなげたいのか?
目的が曖昧なままでは、発信内容もブレて当然。
投稿ネタが出ない=戦略がない、というサインです。
対策:まず「このSNSアカウントで、誰に何を伝えるか」を明文化しましょう。
例:「30代経営者に向けて、毎週“経営のヒント”を届ける」など。
理由②|数字を追う仕組みがなく、成果が見えない
SNSは数字が可視化されやすいツールですが、
逆に「数字の意味がわからない」状態になりがちです。
- インプレッション数は増えたけど、意味あるの?
- フォロワーが伸びてるけど、問い合わせに繋がらない…
こうなると、関わる人のやる気も下がります。
対策:最低限、以下の数字を毎月振り返りましょう。
- 投稿本数
- プロフィールアクセス数
- ブログやLPへのクリック数
- 問い合わせ数
“行動につながった数”に注目することで、SNSが事業に役立っている感覚を得られます。
理由③|ターゲットが広すぎて「誰向けの発信か」がブレる
「中小企業向け」と一口に言っても、業種も規模もバラバラです。
だからこそ、SNSでは**“誰に向けて話しているか”を極限まで絞ること**が重要です。
たとえば、
- 「建設業の2代目経営者」
- 「飲食店の個人事業主」
- 「パートを雇っている女性経営者」
…のように、できるだけ具体的に絞ると、共感もされやすくなります。
対策:「あの人に読んでもらうつもり」で書く投稿を増やす。
この意識だけで、投稿内容の“芯”が生まれます。
理由④|社内に丸投げしてしまい、責任の所在があいまい
「うちの若い子にやらせてる」
「営業が空いた時間に投稿してる」
──これもよくあるパターンですが、うまくいかない確率が高いです。
SNSは「本業の片手間」では、まず継続しません。
なぜなら、
- 目的もKPIもなく
- 上司の理解も薄く
- 時間も取れない
からです。
対策:「SNSを運用する責任者」を経営視点で明確にし、
「業務」としての時間と役割を定義づけましょう。
投稿内容や方針も、経営者が一定関わることで“事業との接続”が強まります。
理由⑤|短期で成果を求めすぎて心が折れる
SNSは「即効性」より「積み上げ型」の施策です。
にもかかわらず、最初の1ヶ月で反応がないと「意味ない」と判断しがちです。
特にBtoBでは「見ているけど問い合わせしない」ことが普通です。
にもかかわらず、「手応えがないからやめよう」となるのはもったいない話です。
対策:
SNSは「デジタル名刺&ニュースレター」と捉えて、毎月積み上げることで成果が見える媒体として向き合いましょう。
どうすればSNSを“続く施策”に変えられるか?
SNSを成果につなげるには、続けられる「仕組み」づくりが不可欠です。
おすすめのステップは以下の通り:
- SNSの目的を明文化する(例:見込み客との接点づくり)
- 「誰に向けて発信するか」を1人の人物像に絞る
- 月に1回の振り返り会を設ける(投稿数・反応・クリック)
- ブログやセミナーなど、他媒体と接続する(誘導設計)
特に、SNS単体ではなくブログ・動画・セミナーと連動させることで初めて「資産」になると意識しておきましょう。
まとめ|SNSは「続ける仕組み」と「見える成果」で変わる
SNSが続かないのは、能力の問題ではありません。
設計と仕組みの問題です。
- 目的とターゲットがあいまい
- 成果が可視化されない
- 社内で責任の所在があいまい
- 続ける前提の体制がない
これらを少しずつ見直すことで、SNSは「やらされる苦行」から「武器」に変わります。
続けるための最初の一歩として、
まずは「このアカウントは誰に何を届けるのか?」を明文化してみてください。
コメント