「手に職をつけなさい」
子どもの頃、母や祖父母から一度は言われたことがある人も多いのではないでしょうか。
私の家でも、よく聞いた言葉でした。
この言葉、時代遅れの精神論のように聞こえることもありますが、
実は今でもかなり本質を突いている気がしています。
資格取得者率のざっくり体感(※データはありません)
あくまで現場で見てきた“肌感覚”ですが、
資格取得の割合には、企業規模で結構な差がある印象があります。
中小企業:3〜6割程度
- 仕事に必須な資格を取得する傾向が強い
- 資格がそのまま「戦力の証明」になりやすい
- 昇給・評価に直結しやすい
中小企業では「この人ができること」が売上や品質に直結するため、
資格=即戦力の証明書として機能しやすいです。
教育を資格勉強で代替しているところもあったりしますね。
大企業:1〜3割程度
- 業務に資格が必須ではないことが多い
- 評価制度が資格よりも役割・等級ベース
- 資格を取っても給与に反映されにくいケースもある
大企業では個人のスキルよりも、
「仕組み」「プロセス」「チーム体制」が強力です。
極端な話、担当者が変わっても回るように設計されています。
資格の価値は「網羅性」と「取得難易度」
資格の良いところは、
机上レベルではありますが、知識を網羅的に学べる点です。
現場で働いていると、どうしても
「今必要なこと」だけを覚えがちになります。
一方、資格勉強は試験範囲が決まっているため、
自分の業務では触れない領域にも強制的に目を向けることになります。
さらに、実際のところ――
取得が簡単ではない資格も多い。
だからこそ、
- 一定の努力量の証明になる
- 基礎知識の網羅性を担保できる
- 他人から見ても分かりやすい指標になる
という価値が生まれます。
もちろん、資格を持っているだけで仕事ができるわけではありません。
ただ、「体系的に一度全部をなめたことがある人」というのは、
やはり強いです。
大企業の強みと、少しの弱点
大企業の仕組みは本当に素晴らしいです。
標準化、再現性、安定性。どれをとっても強い。
一方で
部署や社内ルールが独自進化していく
いわゆる「ガラパゴス化」が起こることもあります。
また、全体像を知らなくても回りやすい世界でもあります。
外に出た瞬間に
「自分の市場価値って何だろう?」
と不安になる人が出てくるのは、この構造が一因かもしれません。
「手に職」は資格だけではない
ここで誤解してはいけないのは、
「手に職=国家資格」だけではないということです。
- 交渉力
- 提案力
- 文章力
- ITスキル
- マネジメント力
これらも立派な「手に職」です。
ただ、
「市場価値」というのはある意味では「客観的な価値」でもあります。
資格はそれを“見える化”してくれる便利なツールなのは確かです。


コメント