補助金の計画書というと、
- 新設備
- 新技術
- 売上予測
に意識が向きがちです。
ですが実際に採択・不採択を分けるのは、
①現状分析 と ②人の話 です。
ここが弱い計画は、どれだけ設備が立派でも通りにくくなります。
① 現状分析が弱いと「願望」に見える
よくある計画書の流れはこうです。
- 高性能な機械を導入
- 生産性が向上
- 売上が増加
間違いではありません。
ただし審査側から見ると、
「なぜ“今”それが必要なのかが分からない」
という印象になります。
重要なのは 現在の困りごとの具体性 です。
例えば、
- 特定工程だけ毎日2時間残業が発生している
- 外注費が年間300万円かかっている
- 不良率が8%で利益を圧迫している
- ベテランしかできない工程がある
こうした 事実と数字 があると、
設備導入が「欲しい」から「必要」に変わります。
理想の順番は、
現状 → 課題 → 設備 → 改善
この流れが自然につながっている計画は非常に強いです。
逆に現状が薄いと、
- 補助金があるから買う
- 新しいから導入する
という“願望型計画”に見えてしまいます。
② 「人」が書かれていない計画は事業に見えない
設備の説明だけで終わってしまう計画書も少なくありません。
ですが、現場で変化を起こすのは
いつも人です。
例えば、
- 誰が操作を覚えるのか
- 誰の作業時間が減るのか
- 誰が品質管理を担うのか
- 新人でも扱えるのか
ここが書かれていないと、
「本当に回るのか?」
という疑問が残ります。
補助金は機械に出ているのではなく、
事業の変革に出ています。
だからこそ、
- 教育コストをどう見込むか
- ベテラン依存がどう変わるか
- 作業負荷がどう分散されるか
といった視点が入ると、一気に現実味が出ます。
設備よりも「運用後の姿」
審査側が見ているのは、
どんな機械か
ではなく
導入後に会社がどう変わるか です。
- 現状分析がある → 必要性が伝わる
- 人の話がある → 実現性が伝わる
この2つがそろうと、
- 無理のない売上計画
- 説得力のある数字
- 納得感のある将来像
が自然につながっていきます。
まとめ
第四回のポイントはシンプルです。
- ① 現状が具体的に書いてあるか
- ② 人の動きが想像できるか
設備は主役ではなく“道具”。
計画書の主役は、
今の課題と、それを動かす人 です。
ここが書けている計画は、派手でなくても強い。
むしろ、堅実な計画ほど通りやすくなります。



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