補助金はうまく使えば大きな追い風になります。
しかし、「使えば得」ではなく 使い方を間違えると負担が増える制度 でもあります。
実務でよく見るのは、
制度そのものよりも 思い込みによる失敗 です。
ここでは、補助金申請で特に見落とされやすい注意点を4つに絞って解説します。
補助金は「もらえるお金」ではなく「後から戻ってくるお金」
まず大前提として、補助金は 先にもらえるお金ではありません。
- 先に自分で支払う
- 実績報告を出す
- 審査を通過する
- その後に入金
という流れです。
この認識がないと、資金繰りが崩れます。
補助金は「資金繰りを助ける制度」ではなく、
事業投資を後押しする制度 です。
注意点① 補助金にも自己負担がある
多くの補助金には 自己負担が必ず存在 します。
例:
- 補助率 1/2
- 補助率 2/3
つまり、
100万円の事業でも 全額は出ません。
よくある誤解
- 「補助金で全部できる」
- 「実質無料」
実際は、
- 自己資金
- 借入
- キャッシュ余力
のどれかが必要になります。
“補助金があるからやる”のではなく、
“やりたい事業を補助金で後押しする”が正解です。
注意点② 入金は購入・支払いの後
補助金は 後払いが原則 です。
順番はこうなります。
- 採択される
- 自腹で購入・契約・支払い
- 実績報告
- 審査
- 入金
この流れを知らずに進めると、
- 資金ショート
- 借入増加
- 支払い遅延
が起きやすくなります。
対策
- 事前にキャッシュフローを計算
- 入金まで半年かかる前提で動く
- 金融機関との相談も視野に入れる
注意点③ 「使わなきゃ損」マインドに注意
補助金で最も危険なのはこの思考です。
「使わないともったいない」
この状態になると、
- 本来不要な設備
- 維持費だけかかるシステム
- 活用できないツール
を導入してしまいます。
補助金は 目的を達成するための手段 であって、
目的そのものではありません。
判断基準はシンプルです。
補助金がなくてもやるか?
ここが「YES」でないなら、
その投資は危険信号です。
注意点④ メンテナンスできないHP・システムを作らない
補助金で作ったホームページやシステムが、
更新されずに放置されるケース は非常に多いです。
ありがちな失敗:
- 業者任せで中身が分からない
- 更新に毎回お金がかかる
- 自社で触れない
結果、
- 古い情報のまま
- 問い合わせが来ない
- 維持費だけかかる
対策
- 自社で更新できる仕組みにする
- 「作る」より「運用」を重視
- 更新頻度を事前に決める
補助金で作るなら、
“育てられるもの” にすることが重要です。
まとめ|補助金は「判断力」がすべて
補助金は制度の知識よりも、
事業としての判断力 が問われます。
覚えておきたい4つのポイント:
- 自己負担は必ずある
- 入金は後払い
- 「使わなきゃ損」は危険
- 維持できない投資はしない
補助金は魔法のお金ではありません。
ですが、正しく使えば 強力な加速装置 になります。
「制度に振り回される」のではなく、
自分の事業に制度を合わせる。
この姿勢があれば、補助金は味方になります。


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