~「無駄な会議」をやめて、意思決定の場に変えよう~
■この記事でわかること
本記事では、「会議を使って“決断力のある人材”を育てる方法」について解説します。
多くの職場で見られる“無駄な会議”。その多くが、**「決断しない」「先延ばし」「持ち帰るだけ」という状態ではないでしょうか?
そんな会議を変えることで、組織に「決断できる人材」**を増やすことができます。
■なぜ「合意」にこだわりすぎるのか?
ビジネスシーンでは「合意形成」が大切と言われます。
でも、こんな経験はありませんか?
- 「聞いてないんだけど!?」
- 「なぜ勝手に決めた!?」
- ➤ 「全部お前の責任だ!」
特に工場や営業、取引先との調整が絡む場合は「合意」は確かに重要です。
ですが、すべての仕事に合意が必要というわけではありません。
小さな業務判断にまで「合意」を求めることで、決断のスピードは大きく落ちてしまうのです。
■「決断できない病」が会議をダメにする
「では、この件は持ち帰ります」
会議でよく聞くこのフレーズ。
でも、それって結局、**「何も決まらない会議」**になっていませんか?
小さなことでも、誰かが「合意」を取りに行く。
そして一度決まると「厳格なルール化」が始まる。
こうして組織全体が**「自分では決められない」空気に染まっていく**――
それが、いわゆる**「決断できない病」**です。
この病が蔓延すると、
- 会議が形式化する
- 発言が減る
- 決定が遅れる
という悪循環に陥ります。
■「会議」の本質は「意見収集」と「決断のための納得感」
重要なのは、「合意を取ること」ではなく、**「納得感のある決断をすること」**です。
たしかに、意思決定のポジションにある人は限られています。
でも、その人が一人で決めるよりも、周囲の意見を聞いた上で判断すれば、納得度は高まります。
会議の本質は、「意見を集める」ことで「決断しやすくする」ことなのです。
■「前置き」が会議を変える
「うちの会議は誰も意見を出さない…」
そんな組織におすすめなのが、**「前置き」**の工夫です。
たとえばこんな一言を加えてみてください:
- 「いろんな視点を聞きたいので、自由に出してほしい」
- 「もしあなたが決定権者ならどうしますか?」
このように、責任を問われない前提を示すことで、人は安心して意見を出しやすくなります。
さらに効果的なのは、チャットや付箋ツール(ポストイット)を活用して、
「一人3案ずつ」など具体的なアウトプットを求める形式です。
■「会議から決断が生まれる」組織へ
会議を活性化すると、次のような変化が起こります:
- 参加者がゴールを意識するようになる
- 自分事として捉えるようになる
- 決断までのスピードが上がる
「決断力を育てる場」として、会議は非常に有効な手段です。
ただ報告を聞いて終わるだけの会議から、
意思決定と行動につながる会議へと進化させていきましょう。
【まとめ】会議は「決断の練習場」になる
会議の質を変えることで、決断できる人材は育ちます。
形式的な合意にこだわるのではなく、
**「納得感ある決断」**を目指して、
会議をチームの成長の場に変えていきましょう。
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