優秀な人から辞めていく職場に共通する「やってはいけないマネジメント」とは？

こんにちは、やってはいけないマネジメント研究室です。

今回は、なぜか優秀な人ほど早く辞めていく職場について掘り下げてみたいと思います。

企業の多くが「人手不足だ」と嘆いている一方で、実際には“優秀な人材”が黙って職場を去っていく現象が後を絶ちません。これは単なる偶然ではなく、組織内に根深く潜む「やってはいけないマネジメント」が原因であるケースが非常に多いのです。

「やってはいけないマネジメント」がもたらす3つの崩壊パターン

私たちが現場で見てきた中で、特に危険度が高い「やってはいけないマネジメント」を3つ紹介します。

よくあるのが、会議で若手や中堅社員が「もっとこうしたら良いのでは？」と意見を出した瞬間、上司が顔を曇らせて空気がピリつく…というパターンです。

このような組織では、「問題を出す＝否定すること」と解釈されてしまいます。その結果、誰も何も言わなくなり、課題は山積みなのに、何も改善されないという悪循環が生まれます。

意見が言えない環境に、優秀な人材は耐えられません。彼らは、改善や変化を推進したいからこそ「優秀」なのです。

目的もゴールも曖昧な会議が毎日のように開かれている会社、ありませんか？

特に問題なのは、「報告だけして終わる会議」。ここでは思考が生まれず、決断も行動も起こらない。その結果、現場の社員は「またか…」と疲弊し、時間だけが奪われ、モチベーションも低下していきます。

優秀な人ほど、「この会議って本当に必要？」と感じ、もっと生産的な場を求めて去っていきます。

特定の人しかできない業務、特定の人にしかわからないルール…。

「◯◯さんがいないと回らない」という状態は、一見すると「頼られている」ように見えますが、実際は非常にリスクの高い属人化です。

このような環境では、優秀な人に仕事が集中しやすく、過重労働とストレスが蓄積されます。さらに、誰かが辞めた瞬間に業務が崩壊するという、非常に脆弱な体制になっているのです。

では、どうすれば良いのでしょうか？

鍵は、人に頼るのではなく「仕組み」で支える組織づくりにあります。

こうした取り組みを怠ると、いくら採用を強化しても、組織は内部から崩れていきます。

優秀な人は辞めるとき、何も言わずに去っていきます。なぜなら、「変わらないと分かっている」からです。

本当に危機感を持つべきは、残った人ではなく、黙って去っていった人の存在です。

今、自分の職場に彼らがいるなら、まだ間に合うかもしれません。
「やってはいけないマネジメント」をやめることで、組織は大きく変わることができます。