なぜなぜ分析は意味ないのか?
「なぜなぜ分析」をやっていますか?
「なぜを5回繰り返し、原因を深掘りして再発防止につなげる」
製造業ではよく知られた改善手法であり、導入している企業も多いと思います。
一方で、実際の現場では
- うまくいかない
- 形だけになっている
- 意味がないと感じる
といった声も少なくありません。
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
なぜなぜ分析が失敗する理由
実際の現場でよく起きる失敗には、いくつか共通点があります。
ミスはゼロにできない
まず前提として、「ミスをゼロにすることはできない」という現実があります。
それにもかかわらず、
- 完全な再発防止を求める
- 原因を深掘りし続ける
といった流れになると、現実とのズレが生まれます。
結果として、実行できない対策や無理なルールが増えてしまいます。
解決策を無理に作ろうとする
なぜなぜ分析は一度始めると、
- 何かしらの解決策を出さないと終われない
- 穴があると認められない
といった空気になりがちです。
その結果、
- 現実的ではない対策
- 形だけのルール
が作られてしまい、現場の負担だけが増えていきます。
議論が「禅問答」になる
関係者が増えるほど、議論が抽象的になりやすくなります。
- 「本当の原因はもっと深いところにあるのではないか」
- 「そこまで考えるべきではないか」
といった議論が続き、結論が出ないまま時間だけが過ぎていきます。
現場としては実行できる対策が欲しいのに、
議論はどんどん現実から離れていく。
この状態になると、「やっても意味がない」と感じるのも無理はありません。
よくある失敗パターン
ここまでを整理すると、なぜなぜ分析がうまくいかない原因は以下に集約されます。
- 完璧な原因を求めすぎる
- 実行できない対策を作る
- 現場と乖離した議論になる
この3つが重なると、改善どころか現場の負担が増える結果になります。
それでもなぜなぜ分析に意味はある
ここまで否定的な話をしてきましたが、なぜなぜ分析にも価値はあります。
特に優れているのは、グループで問題を共有し、考える場を作れる点です。
- 問題を言語化する
- 意見を出し合う
- 論理的に整理する
これらは強い組織に欠かせない要素です。
また、ブレインストーミングに近い側面を持ちながら、論理の一貫性を求められるため、思考力のトレーニングとしても有効です。
なぜなぜ分析の正しい使い方
なぜなぜ分析を有効に使うためには、いくつかのポイントがあります。
深追いしすぎない
「本当の原因」を追い求めすぎると、現実から離れてしまいます。
一定のところで区切りをつけることが重要です。
実行できる対策にする
どれだけ正しそうな対策でも、実行できなければ意味がありません。
現場で回るかどうかを基準に考える必要があります。
完璧を求めない
再発防止は「ゼロにする」ことではなく、「減らす」ことです。
現実的な改善を積み重ねる方が効果的です。
まとめ
なぜなぜ分析は有効な手法ですが、
- 完璧を求めすぎる
- 無理な対策を作る
- 議論が抽象化する
といった状態になると、うまく機能しません。
重要なのは、分析そのものではなく、
- 現場で実行できるか
- 改善につながるか
という視点です。
なぜなぜ分析を目的化するのではなく、改善のための手段として適切に使うことが求められます。
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