設備投資を売上増加で回収する考え方

補助金コラム

中小製造業では、設備投資を基本的には売上増加で回収することになりますよね。
このとき重要になるのが

  • 粗利率
  • 限界利益率

です。


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粗利率で考える設備投資回収

まずシンプルな方法として、粗利率から考える方法があります。
例えば次のケースを考えてみます。

  • 設備投資:1,500万円
  • 粗利率:30%

この場合、1,500万円を回収するために必要な売上は
1,500万円 ÷ 30%
つまり
5,000万円の売上
になります。
さらに回収期間を5年とすると
1,500万円 ÷ 30% ÷ 5年
となり
年間1,000万円の売上増加
で回収できる計算になります。

つまり設備投資を判断する際には
「この設備で年間1,000万円の売上増加は現実的か」
という視点
で考えることができます。


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実際の投資判断では「限界利益」で考える

ただしさらに正確に考えると、粗利率よりも限界利益率で考える方が実態に近いことが多いです。
限界利益とは売上 − 変動費のことです。

売上が増えても

  • 工場の家賃
  • 管理部門の人件費
  • 減価償却

などの固定費は基本的に増えませんよね。
そのため、追加売上によって得られる利益率は
粗利率より高くなることが多い
のです。


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限界利益で考える設備投資回収

例えば次のケースを考えます。

  • 設備投資:1,500万円
  • 限界利益率:50%

この場合、回収に必要な売上は
1,500万円 ÷ 50%
つまり
3,000万円
になります。

さらに回収期間を5年とすると
1,500万円 ÷ 50% ÷ 5年
となり
年間600万円の売上増加
で回収できる計算になります。

このように

  • 粗利率で見る場合
  • 限界利益率で見る場合

では、必要売上が大きく変わることがあります。
そのため設備投資を考える際には

売上がいくら増えるかだけでなく
その売上がどれくらい利益として残るか

を整理することが重要です。


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設備投資の回収は「売上以外」で進むこともある

ここまで、設備投資の回収を
売上増加の視点で説明してきました。

設備投資の判断ポイントや回収期間の考え方については、
こちらの記事でも整理しています。

👉 製造業の設備投資|判断のポイントと回収期間

設備投資は単に設備を導入するだけではなく、
経営判断としてどう考えるかが重要になります。

製造業では、

  • 歩留まり改善
  • 作業時間短縮
  • 外注費削減

などによって利益が改善するケースも多くあります。
つまり設備投資は売上を増やす投資だけではないということです。

実際には、売上増加よりも
現場の改善によって投資回収が早まるケースもあります。

この点については、別の記事で整理したいと思います。

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