〜忙しさと生産性は、実は別物です〜
製造業や開発現場を見ていると「みんな本当に頑張っている」会社はたくさんあります。
毎日遅くまで働き、トラブル対応をして、顧客対応をして、納期に追われる。
一人ひとりの能力も高い。
ですが、
会社全体として見ると、
「これだけ頑張っているのに、なぜか利益が残らない」
というケースも少なくありません。
ここには、
多くの中小企業に共通する“落とし穴”があります。
「忙しい会社」は、生産性が高いのか?
実は、忙しさと生産性は別です。
特に、不具合やトラブルが多い開発現場ほど、一人ひとりは驚くほど忙しくなります。
- 不具合解析
- 設計変更
- 客先対応
- 緊急会議
- 修正版確認
- 再試験
当然、トラブルシュート能力は上がります。
人的関係も広がりますし、個人スキルも高くなる。
「有能感」も生まれますよね。
「この人がいないと回らない」というエース社員も生まれます。
ですが、俯瞰して見ると、別の問題が隠れていることがあります。
本当の問題は「頑張り不足」ではない
現場を深掘りすると、実際にはこんな問題が潜んでいます。
- 仕様が固まらないまま開発開始
- 無理な製品日程
- 設計再利用できていない
- 確認工程が弱い
- 属人的な情報管理
- 「とりあえずやってみよう」の繰り返し
つまり、“頑張らないと回らない構造”になっているのです。
これは、社員の能力不足ではありません。
むしろ逆です。
頑張れる人が多い会社ほど、問題が表面化しにくい。
気合いと残業で、なんとか回ってしまうからです。
改善すると「苦労」が消えることがある
実際の現場改善では、
- 200件あった問題が5件に減る
- 5年かかっていた開発が1年になる
ということは、決して珍しくありません。
「今までの苦労は何だったんだ…」です。
もちろん、「仕事が楽になる=価値がなくなる」ではありません。
むしろ逆で、
- 本来やるべき設計
- 顧客価値向上
- 技術蓄積
- 若手育成
に時間を使えるようになります。
「頑張り」で回る会社は、長期的に苦しくなる
組織というものはえてして
「みんな頑張っているから大丈夫」
となりがちです。
ですが、俯瞰して見るべきなのは、
その忙しさは“価値を生む忙しさ”なのか?
という点です。
例えば、
価値を生む忙しさ
- 新規開発
- 改善活動
- 技術向上
- 顧客提案
ムダを処理する忙しさ
- 手戻り
- 不具合対応
- 情報探し
- 二重確認
- 属人対応
後者が増えるほど、
利益は残りにくくなります。
製造業・中小企業こそ「構造改善」が重要
製造業や開発現場は、
現場力が高い会社ほど、
“頑張り”で問題を隠してしまうことがあります。
ですが、人の努力には限界があります。
まして、同じ人が居続けることはありません。
また、そのスキルが承継されるとは限りません。
だからこそ重要なのは、
- 工程設計
- 情報共有
- 標準化
- 日程設計
- 再利用設計
- 数字管理
といった、「仕組み側」の改善です。
実際、利益改善している会社ほど、
「社員をもっと頑張らせる」よりも「ムダな苦労を減らす」
に取り組んでいます。
経営改善というと、
大きなDXや設備投資を想像されがちですが、実際には
「なぜこんなに忙しいのか?」を整理するだけで
利益構造が大きく変わることもあります。
そして、逆算的ですが、それができるのは「現場」です。。
経営の役割は
「今のやり方のままでは先がない」ということを伝え
トップダウンで「現場」の意識を変えることです。
製造業・開発現場の改善相談について
「頑張っているのに利益が残らない」
「現場が疲弊している」
「トラブル対応ばかりになっている」
そんな課題がある場合、
原因は“社員の努力不足”ではなく、
構造側にあるケースも少なくありません。
経営つむぎLaboでは、
製造業・中小企業向けに、
- 利益改善
- 現場改善
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などのご相談を行っています。
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